LuaTeXについて1(非常に基本的なこと)
台風で外出できないため、気になっていたことを調べる。
LuaTeXについて(非常に基本的なこと)
以前どこかで、En toi Pythmeni tes TeXnopoleos [電脳世界の奥底にて] で公開されているプレゼンを見てから気になっていたLuaTeXについて調べる。
どうやら日頃何気なく使っているlatexだが、どうも海外では国内より進んでいるらしい。
latexはとりあえず動かせる程度の知識しかなかったので、せっかくなので調べてみる。
まずはいつも使っているplatexコマンドがなんなのか確認する。
Fedora14に入っているのはyumでいれたtexlive2007のpTeX+LaTeX2e、
自宅のArchLinuxではtexlive2011のe-pTeX+LaTeX2eとなっている。
分けて書いた通り、前者はTeXのエンジン、
つまり.texを解釈して.dviなり.pdfを生成するプログラム、
後者はその上で解釈されるマクロの集合を表す。
pTeXというのはオリジナルのTeXの16bitの拡張でこれがあって初めて日本語が扱える。
これはさらに縦組もできる。このp-はPublishingの意味らしい。
もともとエンコーディングとしてsjis,jis,eucが対応していたが、最近utf-8のコードも扱えるようになった。
e-pTeXは所謂e-TeX拡張をpTeXにマージしたもので、どうやらtexlive2011になって標準に取り込まれるようだ(HPによるとまだ未解決のバグが放置とのこと)。
e-TeX拡張は基本的な機能の拡張で、使えるレジスタやプリミティブが増えたり、右から左に書けるようになった。
これだけ聞いても特に面白くないが、最近はこの拡張を必須とするマクロが増えているらしい。
LaTeX2eはTeX上で動くマクロの集合であって、数式の機能などもこのLaTeX2eによるものである。
どうもLaTeX3が開発中らしい。普段使っている機能は基本的にLaTeX2eのものである。
尚、LaTeXの他にもConTeXtというマクロパッケージがあるそうだ。そのうち調べよう。
さて、今回の本題であるLuaTeXに入る前に海外で主流のpdfTeXについて。
pdfTeXはe-TeX拡張をとりこみ、さらに.texから.pdfに.dviを解さず変換することで、いくつか品質が向上している。
このpdfTeXの後継として開発されているのがLuaTeXである。
LuaTeXでは大幅な改良が見込まれる。
・unicodeのサポート
・MetaPost
・Lua interpreterの導入
・フォントに関して
これは面白そう!ということで、これについて調査する。
>>2以降に続く。
参考にしたHP:
アスキー日本語TeX(pTeX)
e-pTeX についての wiki
En toi Pythmeni tes TeXnopoleos [電脳世界の奥底にて]