2018年のまとめ
大晦日らしく今年のまとめ記事です。 これは技術記事では無いのでQiitaでなく久しぶり(4年ぶり)にこちらに書きます。
2018年振り返り
- 1月:理研AICS(当時、現R-CCS)を退職
- 2月:内定をもらった社長が逮捕されたので様子見で無職
- 3月:引き続き無職。東京に引越し
- 4月:PEZY Computingに入社
- 5月:お仕事頑張る
- 6月:お仕事頑張る
- 7月:お仕事頑張る
- 8月:お仕事頑張る
- 9月:お仕事頑張る
- 10月:お仕事頑張る
- 11月:お仕事頑張る
- 12月:Advent Calenderにおわれる
博士号を取得して2年弱ほど理研で研究員として働いてきましたが、PEZYに転職してソフトウェアエンジニアになりました。 まだ9ヶ月ほどですが、正直研究者より向いてるように思っています。 主な業務としてはPEZYプロセッサのコンパイラやランタイム、周辺ツールの開発です。 今までは基本的に数値計算のレイヤーやデータの解析、管理のためのコードを書くことが多く、 コンパイラやDMAを行うような領域はあまり経験がなく苦労も多いですが何とかなっています(多分)。
研究者を辞める事には思うところはありましたが、 大学院時代からソフトウェア関係にも進めるようにOSSやQiitaで活動していたり、想定していたプランではあります。
OSS活動
Rust関連のライブラリを主に作ってきました。 理研に居る間に作っていた自分で数値計算用に使うライブラリ群:
- GitHub - termoshtt/ndarray-linalg: Linear algebra package for rust-ndarray using LAPACK binding
- termoshtt / eom · GitLab
はissueには対応していますが、あまり時間が取れずにほとんど放置になっています。実験的に作ったライブラリ
- GitHub - rust-accel/accel: GPGPU Framework for Rust
- GitHub - rust-numpy/rust-numpy: Rust binding of NumPy C-API
については注目されたわりに全然管理出来ておらず、rust-numpyについては@kngwyuが引き継いでくれてPyO3対応等、だいぶ使えるようになってるはずです。 accelについては最近rust-cudaというwork groupが立ち上がったのでそちらに乗っかっていこうと思っています。というかaccelについては年明けのLTで話をするので何かしないとヤバい…
他に今年作ったのは
github.com これはお仕事で必要だったので作りました(PEZYのコンパイラはLLVMベース)
github.com 小さな計算グラフのライブラリです。自動微分の習作のために作りました。これでハミルトン系の計算を行う記事をAdCで投稿しています
github.com RustのSIMD機能が安定したのも今年ですね。Rustでモンテカルロシミュレーションを行おうと思ったときにメルセンヌツイスターの実装が無かったので本家のC実装のSFMTをRustに移植しました
他にもいくつか作ってる気がしますが(自分でも把握してない)、大きいのはこの3つです。
2019年の抱負
- Rustにパッチを投げる
- 数値計算の論文を書く
- 定期的な運動を行う
ソフトウェアエンジニアになりましたが、理論物理の博士としての特色を出したり出さなかったりしていきたいと思います。