LuaTeXについて2(日本語の扱い)

LuaTeXについて2(日本語の扱い) 前回は所々はしょりつつLuaTeXの特徴をあげてみたが、今回は使ってみる。 この記事を書いているArchLinux上のtexlive2011にはLuaTeX 0.70.1が含まれている。 本家のsvnのtagsには0.70.2があるが、とりあえずこれでいいだろう。 LuaTeXではunicodeが使えるので、日本語はデフォルトで通る。 \documentclass{article} \usepackage{fontspec} \setmainfont{IPAGothic} \begin{document} てすと Lua\TeX \end{document} これで通る。しかしながら、改行してくれない。 LuaTeXは欧文と和文を区別せず(これによりフォントの問題もある)、 両者で改行の方針が違うので結局和文ではうまく改行できないのである。 LuaTeXはこの辺をパッケージレベルで実装する方針らしく、 日本語用のパッケージをどこかで見つけてこないといけない。 とりあえず次の2つがある。 ・luajalayout En toi Pythmeni tes TeXnopoleos [電脳世界の奥底にて] によると、とりあえず使う分にはこれが一番完成度が高いとのこと。luajalayout パッケージ ―LuaLaTeX による日本語組版―にて入手可能。 ・LuaTeX-ja 他にもLuaTeX-jaというプロジェクトが進行中らしい。 とりあえず使えるものが最近完成したらしい。今後はこっちに移行するようだ。 さらにLuaTeXではjsarticle等、pTeX用のdocumentclassはそのままでは使えない。 En toi Pythmeni tes TeXnopoleos [電脳世界の奥底にて] にはjsarticleからpTeX用の部分を抜き出したdocumentclassが用意されている。BXjscls パッケージにて入手できる。 これで晴れてLuaTeXで日本語の文章がかける、と思う。 >>3に続く(予定)。 参考にしたHP: En toi Pythmeni tes TeXnopoleos [電脳世界の奥底にて] LuaTeX-ja(仮称)プロジェクト wiki